オカマデビュー話
望月ヒカリの場合
デビュー話という程でもありませんが、おじがもともとその道の人だったこともありなんとなくその世界のことは昔から知っていて、両親が多忙だったこともありしょっちゅうおじの店で預けられている→オカマちゃんと交流→アンタかわいい顔してんじゃない女の子みたいよねえ!→「いやまあそうですねアンタ方よりはずっと(にっこり)」…そんな経緯でいつの間にやら自然とお店を手伝うような状況になっていたので、正確にいつデビューしたのかは本人もよくわかっていません。子供から大人になるときに、少年はうっかり女の子に近いオカマ道を選んだ。そんな感じだと思っています。そのため、オカマネームは本名とほとんど変わりのない安直な感じです。本人もオカマの自分と普段の自分にそれほど差があるとも思っていないので、まあそれでいいかなと思っています。
ハイビスカス華夜の場合
幼い頃の厳しい父母の教育に反発を覚え、母親のお気に入りのメイク道具をこっそり使ってやろうと幼稚な考えから、初めてメイク道具に手を伸ばした中学時代。凝り性も加わってかきちんとメイクを仕上げればあら不思議、何だか楽しくなってきちゃった!と、其れから女装の楽しさを覚え中高細々と女装を楽しみつつ大学に入って一人暮らしをすれば全ての鬱憤を晴らすかの様にお気に入りの服やアクセサリーを購入してはバーに繰り出しております。因みにアルバイトはしていない学生ニート、全ては家族の仕送りからです…ハイ。因みに其れに何の疑問も持っておらず、だからといって全て頼り切るつもりもないようで就職した後は時たま顔を出す位で良いかなあなんて考え乍、今日もお気に入りのコートを探している様です。
ヒコニャンの場合
大学進学を機に地方から上京、所謂大学デビューでオカマキャラのポジションを得ました。それまではひっそりと気に入った高校の教師を落としたり塾の講師を落としたりしています。親バレもそうですが、剣道の師匠でもある祖父恐ろしさに大人しく好青年を演じていたんだろうな、と。その反動もあって、大学の新歓あたりで「アタシオカマなのー♥」という……笑 それからは開き直ってオカマ全開で化粧もばりばりして、服もレディースものを積極的に着ていくようになります。雑誌を読むのが好きなので、雑誌次第で化粧の仕方が変わるのかなと思いますが、思いの外アイラッシュ2枚付けが似合っていたようでアイメイクは割とがっつりめになりました。
理由らしい理由は特にありませんし、オカマになるべくしてなっていたのだろうな思われます。
白咲アキの場合
女の子趣味に目覚めたのは物心ついた時。服作りを始めたのは中学生の時。初めてスカートをはいたのは中2の時。女装趣味を始めたのは高校生の時。ロリータ服で外へ出始めたのは高3の時。元々ピンクとかお人形とか好きだったんですけど、成長してもっと好きになったみたいです。服作りを始めたのは手芸部に入ったのがきっかけですね。そこから家でも服を作るようになって、高校生になったらバイトして自分用のミシンを買って布屋行って本屋で型紙本買ったりしてました。その時はまだ部屋で一人ファッションショーするだけだったんですけど、街でオカマさんを見掛けて吹っ切れちゃったみたいです。堂々と女性の格好をする姿に勇気づけられて、外に出てみたい欲求もあったので決断は早かったです。やっぱり好奇の目で見られたけど、憧れのお姫様になったみたいで解放感に包まれたって感じですね。外では可愛い物好きのオトメンで通してて口調は普通の男の子だったんですけど、女装して外に出かけるようになったらどんどんオネエっぽくなっていきました。何だかもう成るべくしてオカマになったって感じですね。なろうとしてなったわけじゃなくって気付いたらオカマになっていたんです。お姫様への憧れがオカマの道に直通だったんですね(笑)女装趣味があったから今の仕事に就けてるわけですし人生何が起こるか分からないですね。
朽木メグミの場合
これはもう…プロフィールに書いているまんまなのですが(笑)大学時代に惚れた男がオカマバーに通っていて、半ばストーカーのような感じでオカマバーで働き始めたのが切欠です。でもたまたま好きになった相手が男だっただけで根本的には普通にノンケの大学生だったので、最初は矢張り女装することにすごく抵抗があったかと。なので初出勤の日などは化粧も薄く、あまりお喋りもしなかったでしょうね。朽木メグミになりきる方が羞恥心を感じないと学んでからは今のように昼間の顔と夜の顔を使い分けるようになりました。
秘密ノ花園の場合
郷山のオカマデビュー話はプロフィールにて触れていましたが、切欠は若い頃に結婚をしていた妻が他界し、20代の頃幸せに過ごしていた記憶が薄まるのが怖くてその妻に少しでも近くなりたいと思ったのが最初です。その為最初は郷山の奥さんを真似て背中くらいまでの黒髪サラサラヘアーにほんのり化粧をして、喋り方も「ンもうッ!ヤダワァ!」なんてものじゃなく「うふふ、貴方ったらもう、嫌だわ。」なんて落ち着いた良い所のお嬢さんの様な喋り方をしていたと思うんですね、これが!とはいえ、最初は家の中でだけオカマ姿をしていて、外に出る事はなかったと思いますので外でのオカマデビューをしたのは31歳過ぎ辺り。場所はカマバーではなくて、他のオカマバー。それまでは女装をしても郷山は根っからのノンケだったのですが、そこでオカマという事や男が好きという事をオカマ伝に学び、皆を真似てみたのが身も心もオカマになった切欠ですね。で、そのバーで知り合ったオカマという生物に興味があるノンケの男と初めて付き合ったものの、単純に浮気されたというよりも郷山が浮気相手であったのが判り、問い詰めると本命なわけないだろと逆ギレをされて、逃げる様に来たのがこのカマバー。もし彼とはち合わせたらと見た目も喋り方も変えて落ち着いたのが今の秘密ノ花園です!オカマデビュー話というか裏話に近くになってしまいましたがそんな感じです!
ミユの場合
バーデビューは大学3年生の時。当時恋仲であった先輩に連れられて、初めてのオカマバーへ。連れられていった店にはあまり馴染めず、先輩が卒業すると共に関係が自然消滅したこともあってしばらくオカマバーへ足を運ぶ機会は無かった。その後就職し、社会人となった25歳の秋、日々ため込むばかりのストレス発散の場を求めてふらりととあるオカマバーへ立ち寄る。ストレスに今にも潰されそうな表情の梅原に店のママが『誰も自分を知らない環境で女装をする』というストレス発散方法を提案。半ば乗せられるようにオカマデビュー。オカマである『ミユ』は、梅原が想像していた以上に自分に合っていたようで梅原深雪の素顔はどんどん『ミユ』に近くなる。2年ほど様々なバーを転々としていたが、麗子と知り合い、カマ空の存在を知ってからはカマ空がオカマ・ミユの居場所である。
風子の場合
とりあえず大学院に進んだものの就職活動をし、それも佳境に入り、23歳を迎えたけれど「本当に自分はただのサラリーマンとかになりたいの?」となり精神的にきつくなってたときにふと入ったカマバーで、今の状況を心の底から楽しんでるオカマちゃんと飲んだことによって現実から半ば逃げるようにしてオカマになり、オカマデビュー。オカマデビューの際はまだ若かったのもあり今よりも可愛らしい感じであったので、来ていたおっさんに女と間違えられ股間を触られて赤面。おっさんを突き飛ばしてトイレへ駈け込んで泣きじゃくる程の純情っぷりを発揮。ちょっと苦いオカマデビューとなった。